中山牝馬ステークス2025

3/8(土)は中山競馬場で中山牝馬ステークスが開催されます。2024年は8番人気コンクシェルが逃げ切り勝利。3勝クラスからの連勝で重賞初制覇となりました。ハンデ戦らしく、毎年人気通りに決まることはほぼ無いと言える穴党垂涎の一戦。今年も思わぬ伏兵が牙をむくのでしょうか。

 

メッシ
シブいけど名勝負が多い。
それが中山牝馬ステークスやね。
今年も楽しみよ。
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中山牝馬ステークス2025注目馬

ミアネーロ

1番人気に推されたターコイズステークスは、スタート不利もあり4コーナーでほぼ最後方に。直線は猛然と追い上げるも8着に終わりました。

春のG1出走を考えると、ここは是が非でも結果が欲しいところ。秋華賞6着等、牝馬同士であれば実力上位であることに疑いはありません。再騎乗の津村Jが、スムーズにエスコートしてくれることを期待しましょう。

クリスマスパレード

年始の中山金杯では1番人気に推されるも、逃げに苦しい展開となり4着。紫苑ステークスの再現はなりませんでした。

中山2000mのレコードを持つ本馬、マイペースさえ叶えば最有力候補に間違いありません。登録馬を見てもハンデ戦特有の乱ペースにはならなそうですので、今回は特に軸に最適な印象です。ミアネーロ同様、先のG1レースに向けて結果が欲しいところでしょう。

セキトバイースト

3歳時はチューリップ賞、ローズステークスとトライアルレースで好成績を収めるものの勝利はなかった本馬、前走壇ノ浦S(3勝クラス)を快勝し、無事オープン入りを果たしました。逃げて好成績を残してきた本馬にとって、2番手でレースが出来たことは大きな収穫でしょう。

過去に大きく崩れたのは、大逃げを仕掛けた秋華賞のみ。先行勢との兼ね合いによっては重賞初制覇も夢ではありません。特にクリスマスパレードよりも内枠に入れた暁には、注目度はグンっと上がるかなと思います。

ホーエリート

3歳春のフラワーカップで2着になって以来輝きを失っていたホーエリート。前走迎春S(3勝クラス)は、4コーナーで外々を回される形になりながらも先行馬を外からねじ伏せて勝利。牡馬混合レースも全く苦にしない完勝でした。

中山は秋華賞でも6着(0.5秒差)出来ている得意舞台。週中の悪天候で馬場がタフになりそうなのもこの馬に味方しそうな気がします。鞍上が戸崎Jが継続騎乗。できれば真ん中くらいの枠が欲しいところでしょう。

 

メッシの注目馬はここ

 

第6回名馬クロニクル 中山牝馬S編

今年で43回目を迎える中山牝馬ステークス。第1回をダンシングファイタが勝利して以降、「1度の例外」を除いて、1度も施行条件を変えずに開催してきました。今年は小倉牝馬ステークスが新設されたように、牝馬重賞は開催時期や施行条件が頻繁に変わる中、中山牝馬ステークスはまさに「不変の伝統レース」となっています。

今回は過去42回の中山牝馬ステークスで、唯一連覇を達成した馬をピックアップします。

2011年、2012年中山牝馬S覇者
レディアルバローザです。

2011年:1度の例外

東日本大震災発生から10日後、JRAは競馬再開を決定しました。しかし設備などに被害が及んだ中山競馬場は開催不可能となり、急遽代替会場として、阪神・小倉の2場開催を実施。中山競馬場で予定されていたレースのほとんどが阪神開催となり、中山牝馬ステークスも4月2日(土)に阪神競馬場芝1,800mで開催されました。これは長い中山牝馬ステークスの歴史で唯一の条件変更となりました。なお、単なるスライド開催ではなく、この日は11Rに日経賞、12Rに中山牝馬ステークスという非常に特殊な形での開催となったのです。

「牝馬の福永」炸裂

レースは1番人気がローズステークスで2着のワイルドラズベリー、2番人気が愛知杯・京都牝馬Sを好走していたヒカルアマランサス、3番人気がプロヴィナージュ。レディアルバローザは前走1,600万下での5着が評価を下げて10番人気でした。

レースはシンガリ人気のバイタルスタイルが集団を引っ張る形で逃げ、前半1,000mは57.9のハイペース。それに付いていった先行勢の脚が4コーナーで鈍ったところで、馬群が一気に凝縮します。中段で脚を溜めたレディアルバローザは直線でエンジン全開。先に抜け出したコスモネモシンの後を縫うように馬群をすり抜け、一気に先頭に立ちます。最後は大外からフミノイマージンが追い込んできますが、2馬身半差をつけ快勝しました。これが重賞初制覇。鞍上は福永祐一。まさに「牝馬の福永」が炸裂したレースでした。

その後ヴィクトリアマイルで3着になるなど、レディアルバローザは充実期を迎えます。9月の朝日チャレンジカップでも3着になり、G3であれば牡馬とも互角に渡り合える存在となりました。しかし秋本番の府中牝馬ステークスで敗れると、エリザベス女王杯では17着と大敗。後半は精彩を欠いて2011年シーズンを終えます。

2012年:復活の勝利!

明け5歳、始動戦の京都牝馬ステークスも6着に敗れたレディアルバローザは、連覇を目指して中山牝馬ステークスに出走します。1年経つと牝馬の勢力図は大きく変わり、ここも4歳勢が多数出走しました。中でも牝馬クラシックの中心だったホエールキャプチャが出走したことが注目を集め、連敗中のレディアルバローザは8番人気と伏兵扱いとなります。

レースは好スタートを決めたレディアルバローザが逃げを選択します。すぐ外をホエールキャプチャ、その後ろにマイネイサベルと4歳勢にピッタリマークをされますが、終始落ち着いた走りで集団を引っ張る展開となります。

4コーナーで馬群がギュッと固まる中、レディアルバローザは先頭のまま直線に向かいます。すぐ外のホエールキャプチャの手ごたえが怪しくなるのを尻目に、どんどん加速するレディアルバローザ。最後の坂を迎えるところで、オールザットジャズら後方待機勢が脚を伸ばしますが、差はなかなか縮まりません。結局オールザットジャズに1/2馬身差をつけ勝利。中山牝馬ステークス初の連覇を達成しました。およそ1年ぶりの勝利もパートナーは福永祐一。お見事でした。

その後再びヴィクトリアマイルに出走するなど1年間走り続けますが、結局これが最後の勝利となります。

G1レースと比べるとなかなか注目を浴びにくいG3レース。
牝馬限定となると尚更記憶に留まりにくいものです。

震災という困難を乗り越え、ただ1頭のみの記録を持つ。
レディアルバローザはこれからも記録と記憶に残し続けたい1頭だなと思います。

中山牝馬S メッシの注目馬

メッシ

本命はジューンオレンジだよ。

前走の敗因がちょっとわからないんやけど、2走前にはエコロヴァルツの2着やし、京成杯オータムHではアスコリピチェーノ0.5秒差なんよ。ここだと実績が抜けとると見とる。

馬群で脚を溜めて、それを和生が解き放てばいい。
それだけの話よ。

◎ジューンオレンジ 単複

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