土曜日の競馬お疲れ様でした。
オーシャンSはメッシの本命ウイングレイテストが3着。
土曜日の重賞は2週連続で的中となりました。
本命はシックスペンスではないさ。
安心してくれ。
第4回名馬クロニクル 中山記念編
春のG1レースを目指す有力馬の始動戦に使われることが多い中山記念。後のG1馬や、G1で好走する馬が多く出走しています。いうなればこのレースは、明るい未来に繋がる道と言えるかもしれません。
今回取り上げるのは、2011年の中山記念勝ち馬ヴィクトワールピサです。
最強牝馬を退けた有馬記念
2010年のクラシックレースと言えば、皐月賞ヴィクトワールピサ、日本ダービーエイシンフラッシュ、菊花賞ビッグウィークで決まった世代。この3頭以外にも、ローズキングダムやヒルノダムール、ルーラーシップにトゥザグローリーと、タレント豊富な世代が集まった1年間でした。
2010年末の有馬記念では、ヴィクトワールピサが最強牝馬ブエナビスタを退けグランプリ制覇。翌年が楽しみになる勝利でした。
そしてその始動戦が、今回取り上げる中山記念だったのです。
まさに横綱相撲
2011年中山記念は、ヴィクトワールピサ以外に、2世代上の皐月賞馬キャプテントゥーレ、同世代のリルダヴァルやアロマカフェと楽しみなメンツがそろっていました。
レースはキャプテントゥーレがすんなりを先頭を獲り、ペースを握ります。直線まで余裕のある逃げを見せますが、後方10番手から捲るように上がってきたヴィクトワールピサが坂の手前でとらえ先頭に。そのまま後続を寄せ付けることなく、圧勝しました。有馬記念とは違い、差し脚を使った豪快な走りに、「さすが有馬記念馬!」と声を上げたのを覚えています。
震災を乗り越えて
ヴィクトワールピサの次走は、ドバイワールドカップに決まっていました。しかし中山記念から2週間後、日本を揺るがす出来事が発生します。東日本大震災です。中山競馬場も施設が一部破損したこともあり開催は変更に次ぐ変更が発生。3月の競馬ムードは一気に消え失せていきました。
そんな中、ヴィクトワールピサを含むドバイ組は予定通り遠征を決行。多少の非難はあったことでしょう。我々競馬ファンの数少ない希望を背に、遠く離れたUAEの地にヴィクトワールピサは向かいます。
この年のドバイワールドカップは、ヴィクトワールピサ以外にも、ブエナビスタとトランセンドが出走していました。
レースは明確な逃げ馬がおらず、向こう正面でトランセンドとヴィクトワールピサが1番手・2番手に位置します。直線でも隊列は変わらず、わずかに足が鈍ったトランセンドの隣を離れ、ヴィクトワールピサが先頭に立ちます。ジオポンティやモンテロッソ、ケープブランコといった海外の名馬たちの追撃を受けますが、多くの希望を背負ったヴィクトワールピサの脚は全く鈍りません。そのまま1馬身差で勝利。この勝利が、日本馬によるドバイワールドカップ初勝利となります。
3/26の時点で、競馬を心から楽しめた人はそう多くいなかったことだろうと思います。ただどこかで希望を見出したかったのも、間違いなくあったことでしょう。最後の直線、実況の「あと100だ、頑張れニッポン、ヴィクトワールピサ!」の声は、競馬民の気持ちを代弁していたと思います。
未来へ続く道
あれから14年。
近年の競馬は外厩施設や育成技術の向上もあり、ドバイ遠征=直行がスタンダードになりました。それでもなお中山記念からは、2016年ドゥラメンテや2022年パンサラッサなど、その後ドバイやサウジで活躍する馬が出走しています。
ちょっぴり春の陽気を感じる中山記念は、いつの時代も明るい未来に続く道となっているのでしょう。これからもそうあってほしいと思います。
2011年中山記念覇者 ヴィクトワールピサ
中山記念2025 注目馬
ソウルラッシュ
昨年のマイルCS覇者が、今年はここから始動します。1800mの距離もきっと問題ないはず。団野君が次はどんなガッツポーズを見せてくれるか要チェックです。
シックスペンス
国枝栄厩舎最後の重賞勝利を目指して、ルメールとの最強タッグで臨みます。帰厩後爪に不安があったのが気になりますが、最内枠を引き当てた運は確か。本気のルメールが最内に入ったら、ちょっと無視はできません。
マテンロウスカイ
昨年の勝ち馬。その後ドバイターフでは大敗するも、シーズン後半は天皇賞秋5着など堅実に走り続けています。鞍上は変わらず横山典弘。何かしてこないわけがありません。玄人好みの逃げを見せてくれ!と密かに期待してしまう存在です。
メッシの本命
中山記念はアルナシームが熱いと見とる。
中山金杯は、これまで気性難だった彼を忘れさせる走りだった。
さすがに今回はメンバーがそろっているが、1度使っている強みを見せてほしい。
藤岡佑介は、中山の主になるはずよ。信じていいさ。
◎アルナシーム 単複