3月22日、中京競馬場ではG3ファルコンステークスが開催されます。京王杯2歳ステークスを制したパンジャタワー、新潟2歳ステークスを勝利したトータルクラリティ、そしてクロッカスステークスを逃げ切ったクラスペディアなどスピード自慢の3歳馬たちが集結し、熱戦が期待されます。昨年は7番人気のダノンマッキンリーが勝利しており、一筋縄ではいかないレースとしても注目です!
単勝をしこたま買ってたから、超脳汁出たわ。
ファルコンステークス注目馬 4選
ファルコンステークス出走予定馬から4頭ピックアップします。
クラスペディア
未勝利馬の身ながら、小倉2歳S(GIII)2着、京王杯2歳S(GII)では5着、朝日FS(GI)では6着と、重賞でも十分戦えていたクラスペディア。年明け初戦の前走クロッカスステークス(L、東京芝1400m)で、ようやく初勝利を挙げました。
勝ち上がりが未勝利戦ではなくリステッドですから、能力は世代上位であることは間違いありません。父ミスターメロディと共にファルコンステークス親子制覇を目指します。
シルバーレイン
2024年6月のデビュー戦(東京芝1600m)で3着となり、続く8月の新潟芝1800m未勝利戦で初勝利を挙げました。10月のアイビーステークス(L、東京芝1800m)では3着と健闘。前走2月の東京芝1400mの3歳1勝クラス戦で2勝目を挙げています。
これまで5走して全て掲示板を外していない(2勝、3着2回、4着1回)ように、安定感はメンバー随一です。鞍上にルメールをセットしてきたことで、それはさらに強化されたといっても過言ではないでしょう。非根幹距離で結果を出しているのも、ファルコンステークス向きに思えます。
ニタモノドウシ
2024年6月のデビュー戦(福島芝1200m)で初勝利を挙げ、続く8月のクローバー賞(OP、札幌芝1500m)ではレコードタイムで勝利を収めました。しかし朝日杯FS(GI、京都芝1600m)では9着。レース後のムーアのコメントによると、超スローペース&馬場の悪い内を走ったことが敗因で、本来の力を発揮できていなかったようです。よって参考外としていいでしょう。
折り合いに課題を残すようなので、1,400ⅿになる今回は走りやすくなりそうです。巻き返し、期待大です。
ヤンキーバローズ
2024年6月のデビュー戦(函館芝1200m)で初勝利を挙げ、続く7月の函館2歳S(GIII)では4着となりました。11月の京王杯2歳S(GII、東京芝1400m)では3着と善戦。前走の12月の万両賞(1勝クラス、京都芝1400m)では2着に入り、安定した成績を残しています。
母キャンディーバローズも1,400ⅿの重賞ウィナーであることや、京王杯2歳S・万両賞の走りからも1400ⅿの距離適性は非常高く、馬場がタフになっても崩れない点は中京コースにぴったりです。持ち前の末脚を活かし、重賞初制覇を目指します。
名馬クロニクル ファルコンS
今年も楽しみなメンツが揃ったファルコンステークスですが、実は現行の開催時期になったのは2006年からで、以前は開催時期が6月、距離は1,200ⅿで施行されていました。現在の葵ステークスの役割を担っていたというと分かりやすいかもしれませんね。
今回は、昔のファルコンステークスの勝ち馬から1頭ピックアップしました。
2002年の勝ち馬、サニングデールです。
華々しいデビューとファルコンステークス制覇
サニングデールは2001年11月、京都芝1200mの新馬戦でデビュー。鋭い末脚を発揮し、見事に初戦を勝利で飾りました。続く12月の千両賞(500万下、阪神芝1200m)では、好位からレースを進めるも、逃げたゴーストスズカからは離された2着になり2歳シーズンを終えます。
明け3歳は、4月の橘ステークスから始動。見事2勝目を飾り、幸先のいいスタートを切ります。葵ステークスでは逃げ粘れず6着になり、春3走目に選択したのが6月のファルコンステークスでした。
このレースには、前走の葵ステークスで2着に入ったサダムブルースカイや、ニュージーランドトロフィーの勝ち馬タイキリオンなど、多彩なメンバーが揃っていました。サニングデールはスタート後、中団やや後方の10番手でレースを進めました。レース中盤でも落ち着いた走りを見せ、直線に入ると外から鋭く追い込み、最後はサダムブルースカイに1馬身1/4差をつけて優勝。この勝利で、サニングデールは重賞初制覇を果たし、スプリント戦線での飛躍を予感させる結果となりました。
GⅠ制覇、高松宮記念の激闘
その後、古馬との対戦を経験しながら着実に力をつけたサニングデールは、2004年の高松宮記念(GI)でついに頂点を目指すこととなります。この年の高松宮記念は、前年のスプリンターズS(GI)を制したデュランダルが参戦し、他にも短距離界の実力馬が揃った一戦となりました。サニングデールは前哨戦の阪急杯(GIII)に出走し、ここでの勝利を弾みにGI制覇へ向けて万全の状態でレースに臨みました。
レースでは、スタートから中団で脚を溜める形となり、前が激しく競り合う展開となります。直線に入ると、外から豪快に伸び、末脚を発揮。ゴール前では大外からデュランダルの猛然と追い込んできますが、クビ差でこれを振り切り1着でゴールしました。こうしてサニングデールは見事にGI初制覇を果たし、スプリント界の頂点に立ちました。この勝利は、単なる重賞勝ち馬から、本物の短距離王へと成長したことを証明するものとなりました。
引退後のサニングデール
サニングデールは2005年に現役を引退し、種牡馬として日本軽種馬協会(JBBA)静内種馬場で繋養されました。 しかし、中央競馬で大きなタイトルを獲得する産駒は現れず、2014年に種牡馬を引退しました。 その後は功労馬として余生を送り、多くの競馬ファンに記憶されています。
サニングデールは、そのスピードと勝負強さで短距離路線を牽引し、多くのファンに愛された名スプリンターでした。特に中京競馬場での成績は目を見張るものがありました。
「中京の疾風・サニングデール」
彼の躍進のきっかけは、ファルコンステークスの勝利にあったのかもしれません。
メッシの注目馬
◎モズナナスター
前走はハイペースを中段で進んで6着。走りを見る感じではキレよりタフさが長所な印象を持ったわ。舞台が中京に替わる今回はプラスになりそう。なにより、続けて使ってくる矢作厩舎ほど恐ろしい存在はないさ。
馬券は単複。それ以外ないさ。