3月16日(日)中山競馬場ではスプリングステークスが開催されます。昨年はシックスペンスが快勝し、クラシック戦線へ名乗りを上げました。
弥生賞馬ばかり見てると痛い目にあいそうやな。
スプリングステークスの特徴
①前走重賞or1勝クラス組が中心
勝ち馬は 共同通信杯・京成杯・1勝クラス を経由しているケースが多い。特に 共同通信杯組(2021年ヴィクティファルス、2022年ビーアストニッシド)は好成績。
⓶中山芝1800mは立ち回りが鍵
小回りコースのため、先行力や器用さが求められ、前々で運べる馬が好走しやすい。
③重馬場やタフな馬場適性が求められる
2021年ヴィクティファルス、2023年ベラジオオペラは 重馬場のレース を制覇。スプリングSは春の天候次第で馬場が荒れることがあり、道悪適性が重要になる年もある。
スプリングS2025注目馬 4選
キングスコール
スプリングステークス想定1番人気は、札幌での新馬戦を快勝して以来の出走となるキングスコールです。その新馬戦の勝ち方が実に素晴らしく且つ2着がテリオスララですから、1番人気も納得です。
ただ長期休養明けということで、穴馬を狙う身としては取りこぼす可能性にかけたくなります。
鞍上は藤岡佑介J。さあどうなりますか…。
ダノンセンチュリー
こちらも1戦1勝馬のダノンセンチュリー。デビュー戦は東京芝1,800mで、スタート良く先頭を奪いそのまま脚色衰えることなく快勝しました。着差やタイムはさほど目立つものではありませんが、レースセンスが非常にいい印象を持ちます。新馬で逃げてしまったので、揉まれる展開になった時の反応がカギになりそうです。
鞍上は戸崎圭太J。ダノックス、ここは取りに来ていますね。
フクノブルーレイク
3頭目はフリージア賞3着のフクノブルーレイク。前走は、1.2.4着馬が全て内を回ったのに対して4コーナーから外を回っての3着です。走りを見ても、キレキレの末脚を伸ばすよりも、バテそうでバテないタフさを活かす競馬のほうが向いている印象ですから、未勝利勝ちの舞台でもある中山コースになるのは好材料でしょう。
父は中山巧者のウインブライト、鞍上はブライトのパートナー松岡正海J
ここ勝たなくてどこで勝つんだい?といったところです。
ニホンピロデヴィン
4頭目はあすなろ賞2着のニホンピロデヴィン。これまでの3頭と比べるとちょっと人気のない存在ですが、結構強いのでは?と思っています。
あすなろ賞はスタート良く先頭に立ち逃げる展開になりました。マイペースでレースを作れたことが功を奏し、直線でも脚は衰えず後続を突き放します。ラスト100mでタイセイリコルドに差されますが、3着には2.1/2馬身差をつける負けて強しなレースでした。タフな小倉競馬場での好走は、中山競馬場での活躍も期待させます。
あすなろ賞といえば、24年サトノシュトラーセ(1着)や2018年エポカドーロ(1着)など、春のクラシックに縁のあるレースです。
他に逃げる馬もいなそうなので、ここはもしかしたらアリ?!
人気2頭が不確定要素満載なんよな。ここは一筋縄ではいかんと思うわ。
荒れを期待したい。
まじで荒れてくれ。
第8回名馬クロニクル スプリングS
今回ピックアップするのは2016年のスプリングステークスです。
勝ち馬はマウントロブソンでした。
2016年クラシック組
マウントロブソンら2016年のクラシック組は、サトノダイヤモンド・マカヒキ・ディーマジェスティの三銃士に加え、キャリア最速でG1馬になったリオンディーズや、武豊のG1グランドスラム未遂が有名なエアスピネルなど、キラキラ星たちが集った世代でした。
スプリングステークスも、ホープフルS2着のロードクエストやミッキーロケット(宝塚記念勝ち馬)、ドレッドノータス(京都大賞典勝ち馬)など錚々たるメンツが出走し、マウントロブソンは4番人気で出走しました。
スプリングステークスの激闘
レースはマイネルハニーが積極的に先頭を取りに行きます。マウントロブソンはスタートから先団に取り付き、1コーナーでインの3、4番手を確保します。スタートからしっかりポジションを取りに行く騎乗スタイルは、ヨーロッパを主戦とするシュタルケならではのファインプレーでした。道中もスムーズな走りで脚をため、3コーナー付近から少しずつ外に持ち出し、直線を迎えます。
直線では、逃げたマイネルハニーが二の足を使ってリードを広げる展開になりました。直線で3番手になったロブソンも脚を伸ばしますが、なかなか差が埋まりません。これはマイネルハニーが逃げ切りか?と思った瞬間、外からグイッと首を伸ばしたマウントロブソン。マイネルハニーをゴール板ギリギリで捉えきり、見事勝利。皐月賞の優先出走権を獲得しました。
馬主孝行のミスパスカリっ仔
スプリングステークス勝利後、皐月賞・日本ダービー・菊花賞に出走。結果は出ませんでしたが、クラシック皆勤賞で3歳シーズンを終えます。10か月の長期休養後、古馬になってからもオープン特別を2勝しました。その後4歳冬の中日新聞杯(6着)を最後に再び休養し、結局そのまま現役引退となりました。
通算成績13戦5勝。最強世代の1頭だったので、もう少し現役が続けれられば良かったですね。
マウントロブソンの母ミスパスカリは、クロフネの半妹という超良血です。
ミスパスカリの仔は他にも活躍馬が多く、ポポカテペトル(2017年菊花賞3着)や、ボスジラ(丹頂S2勝)、ミヤマザクラ(2020年クイーンC優勝)などオープン馬が複数います。
金子真人オーナーの繫殖牝馬といえばクロウキャニオンが有名ですが、ミスパスカリも同じくらい馬主孝行な存在ですね。
メッシの注目馬
君たちを裏切るようなことはしないさ。